「ヴェスタリアサーガ」は「手ごわすぎるシミュレーション」

ファイアーエムブレムと言えば「手ごわいシミュレーション」なのだが、その開発者が本気で作ったフリーゲームは手ごわいなんてレベルではなかった。

「手ごわすぎるシミュレーション」と言っても過言ではないのが今回紹介する「ヴェスタリアサーガⅠ~亡国の騎士と星の巫女」である。

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【ヴェスタリアサーガ(公式サイト)】

【ヴェスタリアサーガ wiki】
このゲームはあちらこちらで様々な紹介がされており、公式サイトも商用ゲームレベルに非常に丁寧なゲーム紹介がされているので、興味のある方は是非見てみてほしい。

キャラクターのグラフィックもしっかり作りこまれており、何よりもそのストーリーや、キャラクターの個性的なセリフ回し、成長システムも非常に魅力的だ。

 

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今作の最大の魅力は難易度と言っていい。ノーマルモード(事実上のハードモード)は、作者も「ノーリセクリアはほぼ不可能」と言い切る難易度で、運ゲーを余儀無くされる場面ばかりである。2章にして人気の女騎士メルディが1ターンキルされた時には泣いた。

何とも言えない戦力差(下の図すら可愛いもの)に、とことん出てくる増援、そして凶悪な敵の装備品など、クリアを妨げる要素があまりにも多い。一周目はリセットを繰り返したものの、詰まずにクリアできただけでも自分を誇りたい。

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一週目は好きなキャラを集中的に鍛えて戦場に送り出すスタイルを取っていたが、16章以降は舞台が二手に分かれるために、全体が強くなっていないと非常に苦労を強いられることになる。実際、最終ステージは全員参加でも非常に高い難度である。

二週目は反省を踏まえて全員をしっかり鍛える方針で臨むも、逆にレベルがついていかない面が目立ち、思うように進まない。もう少しブロディが成長していればと思う場面が何度もあった。

このゲームに学ばされたのは、SRPGではAIの賢さも大事だが、どこに何を置くかということを徹底的に考えることが難易度を決定するということだ。一歩余計に進軍したことで罠にはまり、一歩臆病を出したところで肝心なところに届かない。そして、ターン制限やイベント発生、所持金によっても、同じ敵やマップでも難易度が跳ね上がる。

なるほど、こういう手もあるのかという奇策のオンパレード。
まさに、初見でノーリセクリアは無理だった。

犠牲者を出しても大丈夫と思えばいいが、それではいずれ詰むことだろう。
仲間一人、装備ひとつ、入手金ひとつがゲームの難易度を作る。

精緻な難易度作りが逆に闘志を掻き立てる、大人向けの本気SRPGだった。
最後に、私のプレーで頼りになったキャラを5人簡単に紹介する。

●ゼイド:主人公こそ晩成型の最強キャラ。最終章ではアクセを持たせまくれば単騎駆けも可能な逸材。

●ザイード:遠近両方で活躍でき、移動コストも少ない優秀なお助けキャラ。最終面まで活躍できる高性能キャラ。

●シルティン:王子鍛えとけば後でかなり楽ができる。ガトリングボウによるヒット&アウェイはかなりの破壊力。

●エダル:17章は一人で5分の4の敵兵をほふった。ホルマリンクルによって怪物と化す。

●ハルディア:終盤のアサシンに普通の武器で普通に戦えるのは彼だけではないだろうか。装甲は薄いが、信頼は厚い。

次点はたくさん居すぎて挙げるとキリがない。お世辞抜きで皆が頼りである。

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今作は最初から「Ⅰ」とあるように、次回作がある予定らしい。

えー、アコルト連れていくの?
それはそれでちょっと嬉しい。
そんな個人的な期待をもって次回策を待とうと思う。

全神経でリスクを予想しながらスリリングな戦いをしたい人は、是非攻略情報なしのノーリセットでトライしてみてほしい。私は3周目でチャレンジしたが無理だった。

少し前に紹介したロンドリア物語グレイメルカと並ぶ、SRPG Studioの名作として長く残るだろうと感じるゲームだった。

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