小島聡ツイートに見たプロレスの変化

先日話題になっていたTwitter上での小島聡選手のツイートが実に良かった。

【参考】さまざまなめりっと 「「プロレスはやらせじゃないですよね?」の質問に小島聡選手が渾身の回答」

まず、質問ツイートが、

プロレスは!やらせじゃない!ですよね!なんか学校の先生がやらせとか言ってるんですけどいちよう女子プロレスのかたにきいたらやらせじゃないといつていたので、安心したんですけどやっぱ小島さんに聞いた方がいいと思ってすみませんなんか!

というもので、それに対する回答が、

観て、感じた事が全てでしょ?そんな事考えながら観て、面白いですか?

であり、以下、

違います僕はずっとやらせじゃないと思いながら見てましたでも学校の先生がやらせとか言ってるんですけどやらせじゃないと言っても信じてくれません

に対して、

プロレスが、ヤラセかヤラセじゃないか?なんて愚問だと思う。痛くないのに痛いふりをして油断させたり、痛いのに痛くないふりをして意地を張る時もある。相手選手、お客さんとの駆け引きも凄く重要だし、ただ単に勝敗を競っいてる訳じゃないから。ただ、どう言われても、命だけは張ってます。

残念だけど、初めからヤラセという人は、選手が流血しようが、大怪我しようが…極論、亡くなってしまったとしても「ヤラセなのに大変だったね」という言葉を出すでしょう。それは、本当に悲しくて悔しい事だけど…その何十倍、何百倍もの人がプロレスで感動してくれていると思えば、自分は頑張れます。

あまりにも多くのリプとRTに驚愕。ただ「そんな奴(先生)は技を受けてみればいいんだよ!」というご意見には賛同できません。そんな事してもらわなくても大丈夫です☆自分達は…語弊があるかもしれないけど、身体を痛めつける代わり?に、高い入場料を頂いてますから。ありがとうございました。

おはようございます。早起きして、全てのリプを読み終えました。本当にありがとう。ただ、これだけRTして頂けると、恐らくプロレスファン以外の方もツイートを目にしたはず。言い回し的に変な勘違いをされてしまうのが怖いけど…自分らしく頑張ります。

多分、プロレスを何年も続けている選手のほとんどが、体に異変を感じてます。伸びきらない&曲がりきらない肘や膝。慢性的に痛む腰や首。うまく合わない視線、等。でも、だからといって「こんなにプロレス続けなきゃよかった」なんて一度も思った事ないです。特に、これだけのリプやRTがあれば尚更。

ただ、昨日の質問で、凄くいい勉強になったと思う。リプしてくれた中学生の子?ありがとう!自分も考え直すキッカケになったし、皆様にRTして頂いたお陰で、様々な方からのご意見も拝見できたから…。という訳で、この話題はこれで、明るく終わりましょう(^-^)。

という、非常に温かい回答であり、正直驚いたのだった。

プロレスというのは、ナメられたらダメだ。だから、プロレスラーは伝説が無ければならないし、ヤラセだの何だのクセをつけられたら黙ってはいられないというのが常だった。それがプロレスラーの美学だった。

しかも、そのプロレスラーらしい流れを汲んでいる小島選手からこのような発言が出るとは思いもしなかったのである。

大変失礼を承知で言うならば、小島聡といえば天山広吉と並ぶ熱血・暴れん坊の担当であり、若手時代は武藤・蝶野という日本プロレス界きっての頭脳派のパートナーとして台頭しただけに、あまり賢くないイメージがあったのだ。体力とタフさが売りの選手という認識であり、試合後のマイクパフォーマンスも闘犬が吠えるかのごときものが多かった。

その小島選手が、である。

歳月の重みと共に、プロレスラーのあり方が変わってきている、そんな気がする。

プロレスは、格闘技としてのプロレスリングではなく、何かただ試合をするだけではなく何かを表現する媒体として、ひとつの芸術として、選手たちの意識が変わってきているのかもしれない。かつてのように、異種格闘技に参戦してその実力を見せることが大事だとは考えていない。プロレスファンという層に、いかにプロレスらしいエンターテーメントとエキサイトメントを提供するか、そこが本質に変わってきているのかもしれない。

そして、かつてのように弱さを見せない、人々の興味をそそり、畏怖されるような伝説を作ることがプロレスラーの基本的な生活ではなく、一人のアスリート、アーティストとして自己管理とファンサービスをしっかり行なうことがプロレスラーの基本的な生活となってきている。プロレスラーが信じられないくらい大食いしたとか、自動車と正面衝突しても無事だったとか、そういう類の話はもはや聞かなくなった。

もはや、今のプロレスは20世紀のそれではない。ヤラセがどうとか言う、20世紀のプロレス観を持ち込む人はプロレスを語るにはホモサピエンスである。

こうした意識の転換を、関係メディアはもっと伝えていかなければならない。過去のモノサシで測るのではなく、今のモノサシで測ってあげなければ、現代のプロレスの面白さが伝わらないのだ。

時代に合わせて成長したコジコジに、プロレスの変化と未来を見た思いだった。

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