アルゴリズムと戦う戦士こそがデジタルゲーマーだという希望的な話

最近、ゲームをしながらふと思ったことがある。

デジタルゲームと名前がつくものというのは、結局のところ、

「プレイヤーはアルゴリズムと戦っているのではないか」

ということである。

一方、TASというゲームの楽しみ方もあるが、これは結局アルゴリズムでアルゴリズムと戦っていると言える。

単純なアルゴリズムは把握が容易であり、それゆえに対応することが可能である。そのため、神業としか思えないようなクリアの仕方もある。

実はこれが大事なことなのではないかと思えてきたのだ。

というのは、今後、人間は労働分野においては、アルゴリズムとの闘いを余儀なくされる。

多くの商品やサービスは機械が提供するようになるため、それに対する優位性を持てるようにならないといけない。

私はFXを行っているが、金融市場では、現在は半数ほどがアルゴリズムトレードになりつつあると言う。3年間、1度のヒューマンエラーを除いては負けた日がないというシステムもあったそうだ。

このメリットは様々だが、特に大きなメリットとしては、

1.超高速処理が可能

2.確実なルールの遂行が可能

という点にある。

超高速処理が可能というのは、発注が今や1000分の1秒単位で可能と言われていて、それによってチャンスを逃さずに利益を確定したり、また緊急避難を可能にしている。個人がWebサイト上で発注しても、入力や画面遷移などの手間もあり、どうやっても数秒は必要となる。その数秒が大きな差異を生み出すのだ。

人間はカンで対応するしか無い部分を、「見てから」対応できるというメリットは、相場の世界では測りしれない。まるでスタープラチナである。

そして、将棋や碁の世界では確実なルールの遂行が可能という特性が活かされ、様々な場面で正確な評価付けをし、それに基づいた行動を取ることで持ち前の計算力を生かし、現役棋士たちを圧倒している。

一時期話題になったこの動画を見ても、アルゴリズムたちの成長速度はすごい。
一流のエンジニアたちが本気でこういったシステムを作り続け、研究を続けるなら、一般人は到底勝てない分野が出てくるだろうし、アルゴリズムを持つ者と持たざる者の間に決定的な格差が生まれるのではないだろうか。

今はこうした分野にとどまっているが、この傾向は今後より拡大していくだろう。
すでにAIが文章も書き始めているのだから。

 

そんな時代だからこそ、人間はこのアルゴリズムと戦わなければ、命は取られないにしても職は奪われていくようになる。

デジタルゲーマーたちは、そんなアルゴリズムと戦う戦士の卵たちだ。

昔は「ハメ技」「パターン入った」と言われた様々な戦術も、アルゴリズムを逆手に取ったものだと考えれば気分が良い。戦士たちが完全にアルゴリズムを征服できるなら、非常に希望的だ。

 

上質なアルゴリズムである以上、必ず持っている特徴がある。

それが、「イベントスイッチ」と「条件分岐」だ。

簡単に言えば、「どういう時」に「どういう動きをするのか」ということだ。

繰り返し見ているうちに、その傾向がわかる。
それをトライ&エラーで確認し、攻略に活かした経験のあるゲーマーたちも多いだろう。
そうした「アルゴリズムのクセを見抜く能力」こそが、アルゴリズムに対抗しうる手段なのである。

FXは世界で最も大きなオンラインゲームという言い方もある。
ここでは多くのアルゴリズムが跋扈していて、プレイヤーを飲みこんでいる。

しかし、多くのアルゴリズムはトレンドを裏切らない。
トレンドを転換させるのは、人間の反応である。
そこに勝機は見い出せる。

注意すべきは、アルゴリズムと同じトレンド上で張り合っても勝てないことだ。
あくまで、アルゴリズムに乗っかって利益を取るくらいしかできない。
過信は危険である。
複数のアルゴリズムと戦うことになると、どう立ち回るかが大事だ。

ARPGで3体の動きが異なる敵と戦いながら、安全な位置と、ヒット&アウェイの効率の良い場所を探しながら、そんなことを思ったのだった。

これからはゲームをしながら、アルゴリズムを探してみよう。

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