日本のクイズの最高峰は高校生クイズでは!?~「くいけん!」

今回は変り種のフリーゲームを紹介したいと思う。

それが高校生クイズをテーマにした「くいけん!~美浜高校クイズ研究部物語~」だ。

くいけん!~美浜高校クイズ研究部物語~(公式)

さて、このゲームは勿論、クイズゲームだ。

しかしながら、ガチのクイズゲーム。最近の日本において、クイズというコンテンツはそれほど目立ったものではない。純粋な広範囲の雑学としてのクイズがそれほどに注目されることは無くなってしまったのではないか。

そんな中で、この「くいけん!」に何か少しレトロなクイズへの情熱というか懐古主義を感じてしまったのである。

ゲームのストーリーはいたって単純。クイズの練習をしながら高校生クイズの全国優勝を目指して行くというもの。ノベルパートが好きな人は読めばキャラクターに愛着も湧くだろうし、ノベルパートが嫌いな人はとことん読み飛ばせば良い。クイズのルールくらいは聞いておくべきだとは思うが。ストーリーを追ってみると、高校生クイズって舞台裏はこんな感じなんだなと空想できて楽しかったりする。

さて、このゲームの特徴は「意外とクイズは真剣」なことと「成長システム」にあると思う。

shot02

先ほども書いたが、クイズはけっこう真剣だ。多くのジャンルから問題が出されるが、必要知識のレベルは高校生を大きく超えて大学生の一般教養レベルの少し上くらいまで届いていると思う。しかしながら、今時これだけのジャンルを一般教養レベルでも知っている人はいないだろう。

本当にクイズの練習をしている人であればそこまで苦じゃないレベルかもしれないが、私くらいでは結構苦戦する。特にレベル3の問題は下手すると正答率が50%も行かずに悔しい思いをする。科学問題などは問題文を理解するだけで終わる時もあって結構悔しい思いをした。

そして、仲間(主人公含む)の成長システムが楽しい。

shot05

このゲームの面白いところは、大会は団体戦であるにも関わらず、自分だけしか操作できないことである。それまでにどれだけ部員を育てたかで、後々の展開が大きく変わってくるのである。全問正解したにも関わらず突破できなかった時は「詰んだ」と思わざるを得なかった(正解率や得点は確率に基づいてランダムなので再プレイすると結果は変わる)。

また、高校生クイズはビーチでのバラマキクイズが有名なように、体力を使う部分もあるので、そういう体力イベントもこなさなければならない。誰が最強キャラとは簡単には言い切れない部分があるのである。

最初に余裕かましていたら、全国大会はなかなか厳しかった。

全国大会決勝、主役は第二ラウンドで沈んでしまい、ファイナルラウンドはCOM同士の対戦となる。「大丈夫か智慧!?」と思っていたらまさかの8連続パーフェクト正答。ラスボスがモブキャラのように消え、主役もモブキャラ化した瞬間は圧巻だった。まあ、やり直して純粋に勝負したら完全に負けましたが(笑い)。

惜しむらくはイラストレーターが多すぎて絵柄に統一感が無いことと、キャラクター設定の雑さ、クイズ問題の少なさだろう。また、純粋に相手を選んでクイズだけを楽しむモードもあったらよかったと思う。ただ、フリーのゲームとしては十分楽しめるとは思う。

さて、ゲームから離れるが、今、日本のクイズの最高峰は高校生クイズなのではないだろうか。ウルトラクイズも打ち切られ、本当にクイズ王と言えるような人が活躍するような場はなくなってしまったと感じる。今のクイズ番組は常識問題を通しておバカタレントを笑うための時間であり、昔のギミア・ぶれいくでやっていたクイズ王決定戦のような怪物が登場することは無く、アタック25のような戦術性のあるものは無くなり、世界ふしぎ発見!のようなコンテンツを絞ったものが多くなった。近年のミリオネアやタイムショックなども面白かったが極端な演出に偏り、クイズの持つ面白さはそがれたような気がする。

昔のクイズ王決定戦は、個人的には水津・西村両氏の時代が最高に面白かったと思っている。同じ人間とは思えない圧倒的な知識量と反応速度と先読み。それだけで視聴率が取れたのではないかと思うが、そういう人は今は公に見当たらない。

そういう昨今の情勢を考えると、純粋なクイズ力で一番競い合っているのはこの高校生クイズなのではないかと思ってしまうのである。

「くいけん!」をプレイしながら、日本のクイズ界に思いを馳せてみる。かつて高校生クイズの予選くらいには参加した身としては、もっとクイズ界は盛り上がってほしいし、そのための仕掛けが必要だ。

国民クイズ  上
国民クイズ 上

posted with amazlet at 14.04.22
太田出版 (2013-11-01)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です