人生の大事なことはドラクエに学んだ

ドラクエが教えてくれた営業でいちばん大事なこと
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こんな記事を見てインスパイアされたというか、以前に何かに書いたような気がする内容ではあるが、改めて記録しておきたい。

日本人は『ドラクエ』から色んなこと学びすぎだろ!

確かにちょっと異常なくらいに日本人はドラクエから学んでいる。それだけドラクエの与えた影響は大きいということだ。特にドラクエ初期のⅠ~Ⅴくらいまでをプレイした人たちは大きな影響を受けていることは直撃世代としては折り紙をつけたい。

何を学んだのか考えてみる。いっぱいあったが、ひとまずいくつかを記載しておく。

1.人生は「はい」「いいえ」

ドラクエの主人公は何を聞かれても「はい」「いいえ」しか答えることが許されていない。それが「はい」「いいえ」で答えられる質問じゃなくてもだ。

他の人「!?」

主人公「はい」「いいえ」

こんな選択肢も出る時がある。なんだこりゃ?

でも、それがドラクエの味である。

もっと言えば、これがプログラムの味であり、フラグの味である。0か1かの世界だ。0と1だけでも、世界は多様に表現されている。逆に言えば、世界は縮小したら全て0か1かで表せるのかもしれない。物事をシンプルに考える。それが大切。

目の前のことに対して、肯定か否定かしか選択するものはない。「ビアンカかフローラか」、ではなくて、「ビアンカと結婚するのだな?」「はい」「いいえ」「フローラと結婚するのだな?」「はい」「いいえ」「わし?わしか?」「はい」「いいえ」と分解して考えられる。

目の前のことが見えない時に、複雑な選択肢が増えるのだ。

2.武器や防具は「そうび」しないと意味がない

有名セリフ中の有名セリフ。

何でも、持っているだけでは意味がないことを教えてくれる。

知識も、技術も、財産も、車も、土地も、持っているだけでは意味が無い。むしろアイテム欄を減らすくらいにしか役立たない。使わなければならない。いいものであればあるほど、使う人は、爆発的に能力が上昇するようになる。

3.お金はみんなのもの。パーティーの経済学

お金はみんなのものだ。ウィザードリィのように個人管理ではない。だからこそ、お金の分配が大切だ。

ドラクエにおいては、誰にお金を投資したからと好感度が変わることはない。だから気楽に考えがちだが、お金の使い方にはプレイヤーの個人差が見られる。

装備にお金を使う人、薬草や毒消し草にお金をかける人、カジノにお金をかける人、自分が好きなキャラクターの装備から買う人、実用的な順番で装備を買う人、様々だ。

ドラクエⅢにおいて、一番最初に装備品の限界と資金難に陥るのがシャンパーニュの塔にいるカンダタを討伐に行くときだ。カザーブの村で「はがね(てつ)の」装備品をそろえるために頑張ってお金を稼いだ記憶は皆にあるだろう。武器から買うか、防具から買うか、悩みに悩みながら投資の順番を決めるのだ。装備品がほとんどない魔法使いには申し訳ないと思いつつ、血と汗で得たお金ではがねのつるぎを戦士や勇者に購入するのだ。それが全体のためと言い聞かせて。その後、まどうしのつえがあろうが結局購入しなかったのだが。。。すまん、魔法使い。

そうしながら、お金をどこに使うべきかを考える。

家庭をもったなら、自分にお金をかけるべきか、子供にお金をかけるべきか、伴侶にお金をかけるべきか、考えないといけない。分配を考えたことがない甘ちゃんは自分一択なんじゃないだろうか。

また、効率の良い稼ぎ方を考えるようになる。よく働き、よく稼げ。お金はあっても困らない。そして、何かのイベントで大量に必要になる。だから貯めておけ。貯蓄は善だ。

4.経験値とレベルアップ

経験値とレベルアップ。これは最高の衝撃だと思う。この概念なしに、私たちの世代はあり得ない。

何をしても経験値がたまる。そして一定値になるとレベルが上がる。このような階段式の成長を実感している人も多いはず。そしてある段階から全然レベルが上がらずもがくようになる。

スライムばかり倒している人はいつまでもレベルが上がらない。ちょっと背伸びして全力戦闘するくらいがレベルアップは早い。そういうレベル上げの機会を持たないでルート通りに進むのは、よほど要領がよくないとできない。

職業によって、レベルの上がりやすさは違う。転職したら一からやり直しだ。しかし、前職で培ったものが全部無くなるわけではない。

私たちは日々経験値を稼いでいる。何をしても、それが少しずつたまって、大きな成長を与えてくれると信じられるから努力できる。レベルアップのファンファーレは、私たちの心の中で永遠に鳴り響くのだ。

さあ、今日も成長しよう。

5.情報処理術

私たちはドラクエをしながら、情報を整理する。ドラクエはテキストが本当によくできている。無駄話が少ない。

世界観を作り、目的を与え、イベントのきっかけを作り、必要な情報を与える。

しかし、私たちがそれを自力で処理しなければならない。

昔は攻略本も攻略サイトも無かった。だから、自分でメモを取るしかなかった。自分でマッピングもするしかなかった。ラーのかがみを見つけられず、強くなったらほこらを通してくれると思ってマンドリルと何度も殴りあった。ロンダルキアの洞窟の無限ループは、落とし穴は、あまりに怖かった。泣いた。ハーゴンの神殿まで行ったけど、何をしたらいいかわからなかった。それらも全て、今となってはいい思い出だ。

そして、計算もしなくてはならない。南に何歩、東に何歩と言われれば座標を意識せざるを得ないし、買い物をするにはお金の計算・やりくりをしなければならない。冒険初期はどんぶり勘定なんてとんでもない!のである。経験値を上げてレベルアップしようと思えば、大体何回戦闘してあと何分くらいかかって、と色々と考える。

かわきのつぼを求めて岩を動かすパズルに苦戦し、ひかりのよろいを探して回転する床に苦戦し、いろんな法則を考えながら、また多くの謎を解きながら、私たちは知恵をつけた。知恵がなければメルキドでゴーレムと殴り合えるまで成長するしかなかっただろう。

今は親切な案内のあるゲーム、一本道のゲームが増えている。攻略は簡単だが、プレイヤーが成長する楽しみが減ったのではないかと危惧してしまう。問題に取り組む姿勢と、武器としての情報処理術を、私たちはドラクエで学んできたのだ。

 

そんな全国何百万人、1千万人を越える勇者たちが、今は世の中で働いているのだ。そう考えれば、竜王が来ようが破壊神が来ようが大魔王が来ようが大丈夫なのではないか。そう考えれば、私たちの国は希望的なのだ。

人生の大事なことはドラクエに学んだ。

冒険の中で、人は何かになれる。

さあ今日も、仲間を探して、情報を集めて、町を出よう。

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