燃え尽きたサッカー日本代表。そして復興へ

今朝は明け方からtwitter上が騒がしかった。サッカー日本代表、奇跡を信じてのグループリーグ第三戦。vsコロンビア戦。

多くの人が奇跡を信じて固唾を呑み、テレビの前やインターネットの前に陣取った。テレビでは松木安太郎氏が叫び、twitterでは様々な情報が飛び交う。試合中に客観的に日本代表に批判的な指摘(辛口コメント?)をしていたのはセルジオ越後くらいだろう。他の人々は皆、日本代表が何かをやってくれると信じていた。

先制をPKで許してしまう展開になるも、ファウルを犯した今野を責めるわけにもいかない。あのスピードのFW相手にあの形で持たせたらほぼ負けである。むしろラインを押し上げて日本らしいサッカーを取り戻させたという点で今野は評価されるべきだ。

同点ゴールは珍しい右サイドからの崩しから生まれ、フィニッシュは岡崎。得意のダイビングヘッドをゴールに突き刺す。後方からの逃げて行くボールをどう飛び込んで触ったらあの方向に飛んでいくのかちょっとわかりかねるのだが、そこが彼の持つ特殊能力なのだろうと納得する。ナイスゴール!このゴールで日本は興奮のるつぼに。

そして、ギリシャがリードして前半を折り返したことがわかる。否が応にも盛り上がり、期待のかかった後半。勝ちを急いで前がかった日本に対し、コロンビアのカウンターアタックが火を噴いた。

正直、すごいの一言。これが世界レベルのカウンターアタック。サウジアラビアやイランが目じゃないということがわかる。スペースへの飛び出し、一対一でかわす技術、そしてフィニッシュの精度、どれを取ってもアジアにはないレベルだった。切り返すだけで、吉田や今野が何度も振り切られる姿に次第に言葉が無くなる。

そして、1-4での敗戦。

敗因はない。実力が足りなかった。見た者たちが皆認める敗戦。しかもこの敗戦は、3戦とも実力で負けたことを示す敗戦だった。「自分たちのサッカー」ができていても、本気の世界レベルとはまだまだこれだけの差があるということだった。真っ白に燃え尽きた。その一言に尽きる。

敗戦後、多くの人が2006年のドイツW杯の時と今回を重ね合わせた。同じくしてグループリーグ0勝1分2敗。選手の多くはヨーロッパで活躍する、10年に1度の逸材たちばかり。黄金世代と呼ばれた選手たち。しかし、それでも通用はしなかった。

海外に出て、世界を知った選手は多い。個人として、名門クラブでエースナンバーを背負った選手も、不動のレギュラーポジションを勝ち取った選手もいる。

しかし、世界を驚かせるには至らない。

2010年、南アフリカW杯が終わったあと、当時もキャプテンだった長谷部は、「代表だけでなくJリーグもよろしくお願いします」と言った。しかし、2010年を境に、Jリーグからはどんどん選手が流出した。ACLの結果もふるわなくなった。

これからは個人ではなく、チームで、組織で、代表で、世界に出て行く時なのだろう。

日本サッカーのレベルアップのために、その基盤であるJリーグの雰囲気が変わらなければならない。世界レベルのリーグに成長しなくてはならない。

個人を抜け出そう。

選手個人の夢ではなく、日本サッカーとして夢を持とう。

そういう空気を、文化を作ろう。

これは、プレイヤーとしてプレーしコメントする選手だけでなく、応援する人たちも一体になってやっていかなくちゃならないことだ。

灰燼となったところから、再び立ち上がっていこう。

日本のお家芸は度重なる苦難を乗り越えてきた「復興」の精神なのだから。

 

追伸:今回のワールドカップは、FIFA.comの情報が4年前と比べて非常に早い。試合が終わって2時間くらいでまとめ動画や各種スタッツの更新が行なわれている。サッカー好きならこちらも見るべし。

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