2014年最後(?)の名作フリーRPG「Argus(アーガス)」

今日は、今年のフリーRPGの中でも五指に入るだろうと思われる秀作「Argus(アーガス)」を紹介したいと思う。

【Bay Game Creation (作者サイト)】

さて、このフリーゲームは昨今のRPGには珍しく、萌え絵が一切登場しない。一昔前のロードス島戦記やアルスラーン戦記のような雰囲気を感じさせるグラフィックである。

Argus

Argus

そして、シンプルでありながらも多様なキャラクターを表現するまなざしシステムが本作のシステム的な特徴であろう。後は基本的なRPGの型にしっかりはまっているので、操作やシステムの理解に困るということはない。

Argus

Argus
さて、しかしながら本作の最高のウリはそのシナリオにこそあろう。

RPGのシナリオには少なからずこだわる方だが、本作のシナリオは非常に精巧にできていて、伏線回収もしっかりしている。キリスト教とユダヤ教からインスパイアされたと思われる世界観と宗教観は非常に考えさせられるものがある。

キャラクターも非常に個性的で見ていて楽しく、プレイする中で愛着が湧いてくる。人気投票があったら誰に投票しようか。脇役のオジサンたちが好きすぎてたまらない。

演出として、重要なエピソードが端折られていて、それが町の人々の話を聞いて行く中で事実が明確になっていくという手法は斬新であった。激戦であったロワンナの戦いや、エン・メサでの決戦など重要で重要な、誰もが気になる部分はうまくマスクされていて、想像力をかき立ててくれる。

BGMも非常に重厚で、世界観をうまく表現している。一部、ロマサガ?と思うような曲もあったのでそれは気になるのだが、私も曲を正確にわかるわけではないので、まあ問題があればきっとちゃんとした指摘があるだろう。

一方で、聖人たちの伝承やストーリー後半の存在を問う展開は、ライトユーザーや若い年代のプレイヤーには表現も内容も少々難しいかもしれない。そして、後半は人が死ぬ。あの人もこの人も死ぬ。え、あなたまで?死ぬ。そういう点では、R15くらいの作品だと思う。

残念に感じるのは、ツクールVXの性質上仕方ないのかもしれないが、とにかく重くて操作がしにくい。特にエンゲージの選択シーンとマップ転換、戦闘前後の転換が非常に重い。内側で動作するスクリプトが多かったり画像の出し入れに時間がかかるためかもしれないが、これは勿体無い。ver1.05Bでは、その他にもまだまだバグが多く見られるので、デバッグしながら解決できるなら解決してほしい。

しっかり作られすぎていて、フラグも厳密だし、隠し要素を入れにくい構成だというのはゲーム的には少し残念なところ。

しかしながら、久しぶりに20時間レベルのRPGをしていて、加速度がついてのめりこんでいくことができた。一日一時間くらいでプレイしてたのに、最終日は6時間ほどぶっ続けでやっていたのだから、いい大人として恥ずかしくもいい経験をした。

操作性さえ改善されるなら、今年のNO.1ゲームになれたかもしれない。

冬休みに何か一本プレイしてみたいというなら、オススメの作品である。

 

入門キリスト教の歴史
入門キリスト教の歴史

posted with amazlet at 14.12.16
山野上 純夫
朱鷺書房
売り上げランキング: 365,298

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です