「NHKだけ映らないアンテナはOKなのか」問題

ニコニコ超会議の中のニコニコ学会ブースで、「研究してみたマッドネス」部門の大賞を受賞した「NHKだけ映らないアンテナ」というものがある。

この「NHKだけ映らない」を実現するには、NHKだけが映らないテレビというのが一番良いらしいが、NHKがデジタル放送技術に関する特許を多く持っているために実際の開発は難しいらしい。

そこで、地財関係の制約のないものを組み合わせてアンテナフィルタを作ってNHKをカットすることに成功したそうだ。ちなみにAmazonで販売されている。

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これが違法になるかどうか、今後注目されるところだろう。「NHKに関する公正な契約とは何かということが議論になってほしい」というのは頷けるところだが、この方法は少し違うのではないかと思うのだ。

ただ、「NHKの場合は放送を受信する機器があるかないか」が受信料発生の有無に関しての契約上の根拠になっているため、このアンテナとフィルタが受信しないと見なされるかは疑問が残る。

ウィルスセキュリティであれば、ウィルスの攻撃をフィルタなどでカットしたとしてもウィルスの攻撃は受けているのであり、この考えを適用するならばアンテナとして受信はしているけれどもそれをブロックしているだけとなる。

ロジックとしては厳しい。しかし、議論するためのキッカケとしては面白かった。

私が思うに、NHKは双方向のデジタル技術を使えば、視聴時間に応じて課金することができるのではないだろうか。それが一番の解決策だと思われる。視聴者には選択肢を、NHKには放送コンテンツに見合った収入を。国営放送ではなく、公共放送であるわけだから、国民の義務である納税のように扱うのではなく、受益者負担でよいのではないだろうか。

そうなった場合、次に考える必要があるのは課金額として時間あたりいくらが適正かということである。広告やスポンサーの意向に左右されないためにはそれなりの課金が必要になるだろうし、制作費の節約のためには、ある程度番組の淘汰や陳腐化は避けられないだろう。一度で適正な金額が決定するとは思えないが、慎重なリサーチに基づくトライアンドエラーが必要だと思うし、そういう姿勢を視聴者が評価するのではないかと思う。

これからの放送のあり方を考えれば、コンテンツのあり方は多様化していて、いいと思うところにお金は落ちていく。どちらにせよ、視聴者や世帯数というマーケットのパイは小さくなっていくのだから、NHKは環境変化に対応せざるを得ない。怠れば恐竜のように滅びてしまうしかないのだろう。

ぜひ、この議論が真摯に議論されて変化に繋がってほしいと思う。

 

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