沈黙は金、のレトロ風フリーRPG「ぼくは勇者じゃないよ」

最近はドラマ仕立てのキャラクターがよく喋るRPGが多いが、今回紹介するフリーRPG「ぼくは勇者じゃないよ」は主人公がほとんど喋らないという、ドラゴンクエストの雰囲気を思い出すRPGだ。

【Qualia (作者サイト)】

ぼくは勇者じゃないよ【ストーリー】 ある村に突如現れた魔物たちによって、主人公の村は滅ぼされ、主人公は命からがら逃れようとしたところを魔物に襲われる。絶体絶命の主人公を助けたのは勇者だったが、主人公をかばい主人公もろとも瀕死となる。瀕死の主人公の魂を、勇者の秘術「イコンカイキ」で勇者の体に入れることで延命した主人公だったが、勇者として生きることを余儀なくされ、魔王討伐が宿命付けられるのだった。

システムは非常に単純な、レトロRPGのシステムで風変わりな点は特にない。ただ、ウディタの性能もあって非常に動作速度が早く、軽快なプレイ体験ができる。画面を見ても、余計なものが無い、レトロな感じが伝わってくるだろう。

ぼくは勇者じゃないよ

ぼくは勇者じゃないよこのゲームの面白いところは、タイトルが謙遜でも何でもない、そのままの魂の叫びであるところである。しかし、それを口にすることができない。主人公はただ黙々と身の回りで進行する状況に立ち向かっていく。

主人公の行動は勇者のそれだ。しかし、人々が考えている勇者その人ではない。

それが、あまりにも不憫でもあり面白くもある。

主人公がむやみに喋らないことが、そのアイデンティティの危機感を一層表現しているような気がする。沈黙は金である。

私は完全にミスリードして、遊び半分で主人公の名前を「せんし」と付けて仲間を加えずに一人プレイしていたら申し訳ないことになった。途中で手に入れた「せんしのよろい」が「せんし」なのに装備できない・・・。また、ゲームの雰囲気がシリアスだった。

一人でクリアするために鍛えに鍛えた結果、かなり強いはずのラスボスすら余裕で勝てるようになった。最終装備は以下。ドーピングはまもりとせいしんにひたすらつぎ込んだ。とくしゅアイテムはもっと選択肢がありそうだが、ラスボス対策としては多分これがベター。

ぼくは勇者じゃないよ単純かつ、様々に工夫が凝らされたゲームで、かつ総プレイ時間も短い。普通にプレイしたら6時間あれば十分にクリア可能だろう。このくらいだと縛りプレイやRTAが楽しくできるのではないだろうか。

最後に、このゲームはお手軽にできるが、ゲーム内で起こるイベントや展開はなかなか迫力があってスリリングであるということを伝えたい。予期せぬボスとの連戦はまさに死力を尽くした戦いだし、突然イベントが始まることもある。全滅はGAMEOVER、セーブしたところからのやり直し。冒険が冒険らしいという感覚を持つことができる、すばらしいバランスである。

本当に手放しで面白かった!製作者に感謝。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です