現代ビジネスの半グレ記事(溝口敦)のメモ

ひとつの研究テーマとして、メモを残しておくことにする。元記事は以下。

【現代ビジネス「ヤクザ崩壊、「半グレ」勃興!あなたの隣に潜む新たな犯罪集団の実像とは?」】

ノンフィクション界の重鎮、溝口敦さんの文。この人のルポは毎回すごい。

特殊詐欺について

  • 2014年、特殊詐欺全体の被害額が559億円
  • この数字は被害額が明確になったもの。未公開株やディナール(イラク通過)詐欺など騙されたことが後でわかるものは含まれず。
  • 警察での「特殊詐欺」とは「振り込め詐欺」と「その他の特殊詐欺」
  • 振込め詐欺→『オレオレ詐欺』『架空請求詐欺』『融資保証金詐欺』『還付金等詐欺』
  • その他の特殊詐欺→『金融商品等取引名目の詐欺』、『ギャンブル必勝法情報提供名目の詐欺』、『異性との交際あっせん名目の詐欺』、『その他の特殊詐欺』
  • 2014年の財産犯の被害額は約1130億円
  • 恐喝のような暴力団的犯罪は、被害額から見れば瑣末
  • この特殊詐欺を半グレが仕切っている

半グレの生態

  • 詐欺の帝王と呼ばれたKは明治大学出身。つまり、一般人と経歴は変わらない
  • 警察に逮捕されたことも、前科もないことが多い
  • 半グレの生活指針は「オラオラ」。「経歴に傷をつけない程度の反道徳的行為」「逮捕などの危険性が少ないグレーな仕事」などを意味する。つまり半グレの大半は意外なことに「遵法的」であり、逮捕されずに金儲けすることに価値を見出す。
  • 巨額を握った後に一般社会に紛れ込むのが理想
  • 半グレの怖さは物理的な暴力にあるのではなく、追い込み、掠め取っていく経済犯の怖さ
  • 常に時事ネタや流行に注意を払い、騙しのストーリーを修正し、新ネタを肉付けしている(今ならマイナンバー制度やふるさと納税、仮想通貨、バイナリーオプション(為替金融商品)、テストステロン、純金インゴットなどをストーリーに利用)
  • 単にゲーム感覚で多重債務者や高齢者を自殺に追い込んでも、平然としていられる感性の持ち主なら、半グレになり得る
  • 半グレは単なる犯罪者集団。だから、「人を見れば泥棒と思え」が有効なアドバイスになるほど、全国至る所に半グレは存在する
  • 半グレの手口として「かぶせ」がある。一人を二度三度と騙して奪っていく。

感想・私見メモ

  • いわゆる経済ヤクザとも違うのが半グレ。法の中でしようとするのがタチが悪い。
  • ヤクザは義理や人情が存在する。半グレにはそれをあまり感じない。損得のみ。
  • ヤクザは武勇伝が広まることを好み、半グレは行ったことが埋没することを好む。
  • 総じて、半グレは非常にタチが悪い。注意喚起と啓蒙が必要であることと、半グレになっていく社会的背景、性質などについて研究と理解が進み、半グレにしない、ならないための方策が取られなければならない。
  • 法律整備を待つより早く半グレは打つ手を変えてくるだけの知的能力があるので、法で縛られた警察では対応は難しいと思われる。メディア、インターネットによる良心のバズに期待して、ネット上で声を上げ続ける必要があるだろう。

 

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