【書評】下流老人

今日は社会一般についての新書から。

下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書)
藤田孝典
朝日新聞出版 (2015-06-12)
売り上げランキング: 162

この「下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書)」はこれから来る社会の行く末を鋭く見通したものである。

この書籍の何が鋭いのかというと、様々な面からこうした下流老人が増えるしかない構図ができていることを改めて浮き彫りにしていることだ。

下流老人の定義は、収入が少「ない」、貯蓄が「ない」、頼れる人間がい「ない」の3つの「ない」で定義され、そのような状況になるように社会がシフトしていることを厳しく指摘している。

そして、今後の高齢化とそれに伴う医療制度の崩壊、パラサイトシングルによる計画外の経済圧迫や、今後、老人は尊敬の対象からお荷物扱いになるなど、様々な点を挙げて、これでいいのかと私たちに疑問を投げかける。

このような社会にならないためには、先にわかって準備し対応しなければならない。

今、巷を賑わしているマイナンバーもそうだが、ちゃんと考えれば必ず何とかなるのだが、わからないまま楽観しているうちに不利益を被り、詐欺にも遭い、気づけば下流老人への道をまっしぐらに進むようになってしまう。

時々刻々と変化する社会に適応することは、恐竜たちの時代から何一つ変わらない、人間として必ず必要な能力なのだ。

ぜひ多くの人がこの本を読んで、まずは真剣に問題意識を持って欲しい。

今の日本の下流老人をとりまく事情は、知るほどに深刻なのだ。
下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書)

■内容(最高☆5つ):☆☆☆☆☆
■価格満足度(最高☆5つ):☆☆☆☆

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