日本相撲協会はNHKを見限ってはどうだろうか?大相撲中継改革を考える

最近、大相撲を見る機会が増えた。

齢35にして、個人的に千代の富士~若貴時代あたりの時のような相撲ブームが到来しているのを感じる。

それも今は、昔のようなミーハーや力士のキャラクターで見るのではなく、ひとつの格闘技として見ることが楽しくなっている。

そういう私の観点からすると、もっと相撲は見せるために努力しなければならない。そのためには、最高の露出手段であるテレビ放映にもっと力を入れないといけないと思うのだが、最初から最後まで、数十年前から同じようなスタイルが続いている。

過去の取り組みひとつにしても、○と●を並べるだけでなく、勝率まで出したらいいだろうし、決まり手もどういうものが多いのかもっとアピールしても良いだろう。いろんな力士がいるが、どういう決まり手で勝つことが多いのかなど、もっと情報が多くてもいいはずである。

サッカーにおいてはいろんなデータがあって、それが試合中のいろんな場面で登場するし、バレーボールではアタックごとの最高到達点が出てきたりする。野球では球速表示は当たり前で、今では配球すら全て表示される。

なのに大相撲はいまだにリプレイ再生のみである。

これはNHKが悪い。昔からのファンがそれを見ているからと、その上にあぐらをかいているからとしか思えない。

「私だったら、こういうのが見てみたい」というものをいくつか挙げる。

① 立会い衝撃度を表示

相撲では「最初強く当たって後は流れで」というのが基本。

では、どれくらい強く当たっているのか知りたいものである。

今の技術をもってすれば、立会い時の動きのスピードと体重からある程度の運動エネルギーは簡単に測定できるだろう。もちろん、頭の固さまでは計算しようが無い(協力があれば別だ)が、それでもおおよその迫力が伝わるだろう。

昔、千代の富士の立会いのスピードは加速力ではオリンピックの短距離選手並みであるという話を聞いた。どんな衝撃の中で力士たちがぶつかり合っているのか、その超人ぶりをぜひ伝えてほしい。昔のプロレスラー、橋本真也のキックは軽トラの衝突とほぼ同じよう衝撃度というような話もあり、私は少年時代にプロレスラーのすごさを感じたものだった。そういう、力士の人間離れしたところをぜひ知りたい。

(例)

解説「うひゃぁ、すごい立会いでしたね。今場所ベストの数字が出ましたよ!」

② ヒット数、ブロック数、まわしを掴んだ数を表示

相撲は一瞬で終わる。しかし、ほとんどの場合、その間には激しい攻防が行われている。多くの張り手を繰り出す力士は、どれほどの手数を短い時間で繰り出しているだろうか。そしてまた、そういった張り手をどれくらいブロックしているものなのだろうか。平幕と横綱の防御力はどの程度違うのだろうか。

こうしたことを、科学的にデータを取って見てみてほしい。そうすることで見方が変わるだろう。今、守りが上手い力士を聞かれて答えられる人がどれくらいいるだろうか。そもそも、相撲において守りが上手いという言葉の意味、どれくらいわかるのだろうか。

(例)

解説「ここでこうやって張り手をかいくぐっています。『当たらなければどうということは無い』と言わんばかりですね」

③ 年間の成績ももっと露出させる

相撲では場所ごとに番付が変わる。だから場所の成績が全てである。

しかしながら、もっと年間表彰や、年間成績が注目されてもいいと思う。そして部屋ごとの勝率や傾向なども注目されてしかるべきだ。正直、部屋の特徴や育成方針なんて、今は全然わからない。

また、特定の季節や場所に強い力士もいるだろう。あまり番付の上下が多いのも大変だし、回数を減らし、成績の安定感を見てはどうだろうか。番付を維持するために無理な出場によって怪我をする力士もかわいそうである。

④ スポンサーにもっと注目が集まるようにする

これがNHKではできないことだ。懸賞が出ている画面でアップにできない。だから宣伝効果が足りないので、スポンサーがいまひとつ増えない。

相撲の格式やメディアに映る機会や、当日に土俵を囲む人の人数を考えれば、それなりに美味しい機会であるはずなのに、参入しないのはあまり魅力が無いからだ。これはNHKがテレビ放映をしている以上変えることができない。

カドカワなどがニコニコ動画で放映すれば、もっとやりたい放題できるのは間違いないのではないか。

⑤ 視聴者にやさしい解説者を

視聴者にもう少しやさしい解説者がほしい。力士がどういう状態なのか、どういう点が見る上でのポイントなのか、また、力士が土俵に上がってから何度も構え直し入り直すのはなぜか、時間いっぱいの時間とは何の時間なのか、見ていて説明が何も無いのである。

長年見ている人でも分からない作法やルールが実は多い。

ファンを増やそうと思ったら、新しく入った人が面白いと思う、わかって見ることができるように解説をしてほしい。また、解説者ももっといろんな味の人がいていいと思う。

(例)

実況「解説の●●さん、今の取り組みを見ていかがでしたか?」

解説「すごい体勢から切り返しましたね!普通の力士がやるとアキレス腱が切れてもおかしくない、スーパー切り替えしと言ってもいいんじゃないでしょうか!」

 

以上、いろいろ思うことを挙げてみた。個人的にはもっとあるのだが、些細なことも多いので、とりあえずこれくらいにしておいた。

これだけ挙げても、もっと大相撲中継は楽しくなると思うのだがどうだろうか。

日本人横綱がいないことや三役にも少ないことなどが問題なのではなく、その中でどのように盛り上げるかという努力がそもそも感じられないのが問題だ。画質アップにばかり金を使わないで、もう少しコンテンツ作りに力を入れてほしい。

あまりにも変化がない大相撲中継によって大相撲人気が下がり、何かあったときの問題ばかりがクローズアップされるのだから、日本相撲協会はそろそろNHKを見限って別の収入源を探すべきではないだろうか。

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