名作は色褪せない!フリーRPG「イストワール」は神話だ!

イストワールはツクール界では非常に有名なRPGである。もう10年以上経過しているが、まだまだプレイヤーが続出し、それぞれの遊び方を探しているゲームである。

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【イストワール(代理人によるサポートサイト)】

サポートサイトを第三者が作っているという時点ですごいと思うのだが、それはさておき、今も色褪せないイストワール(原義は仏語の「歴史、物語」の意)について語ろう。

あらすじは引用して省略する

物語はある館のエントランスホールから始まる。

館主から招待状を受け取った七人の仲間たち。

この世界が崩壊の危機に瀕していることは確かだ。

だが、自分たちを召喚したはずの館主は行方知れずであり、解決策を持つものは誰もいなかった。

偶然にも唯一の希望となった主人公は、外へと続く扉をくぐることになる。

(上記サイトより引用)

実は私は、2回ほどイストワールを投げている。簡単に言えば、物語が理解できずにゲームを楽しむ前にやめてしまったのだ。このゲームでは、話が見えてくる前に、どんどんプレイヤーを動かして何かをしないといけない。チュートリアルすら十分にない、それがフリーゲーム特有の不親切な作りから来ているのだと早合点してしまっていたのだ。

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わかってみると、この筋書きは全て作者の意図したものであった。周到に散りばめられた謎を拾い集めて、世界を理解し、紡ぐことが求められるのだ。

ゲームシステムに難しいところはない。ただ、制約があり、知恵が必要なだけだ。つまり、簡単に言えば難易度が高いのである。

広大なマップ、異常に多い敵シンボル、少ないヒントと複雑な謎、殺意に満ちたダンジョン、そして迫り来る世界崩壊。ひとつひとつが真綿のようにプレイヤーを締め付ける。しかし、安心してほしい。できるようにやればいい。無理しないでいい。必要最低限だけ行けばいいし、敵からも逃げればいい。世界崩壊は進行しても完了することはない。

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自由に何から手をつけてもいいゲームなのだ。想定クリア時間が作者から1~30時間と最初に示されるくらいだ。幅取りすぎだろう。しかし、実際そうなのだ。そして、歩んだ通りに物語が結末を迎えるはずだ。

私はトゥルーエンドもハッピーエンドも見た。しかし、行っていないマップがあった。きちんと探索せずに最低限、1/10程度を見て回って終わったマップもある。それでもいいのである。

このゲームはレベルアップに制限があるが、レベルが高いだけでは生きていけない。知恵が必要だ。プレイヤーが成長しなくてはならない。それがプレイヤーに重圧と共に喜びを与える。そういうゲームである。

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このイストワールが後のフリーゲームに与えた影響は非常に大きいと言われている。先に紹介したネフェシエルから影響を受けているそうだが、この二作によってこうしたローグライク型RPGはシステム的な制限を除けばほぼ完成されてしまったと言ってもいいくらいだ。完成というのは、ストーリーの構築方法からマルチシナリオ化、やりこみ可能な要素など、多くの面でこれ以上はないと思わせているということだ。

実際、10年以上前のゲームをプレイしてそのように感じるのだから、完成しているものと考えていいだろう。特に、館に集められたメンバーの出自が明確になるに連れ、物語が急加速していくスピード感は今でも数えるほどしかないだろう。

ごちゃごちゃ言うより、やってみて考えるべきゲーム。やるのがイヤなら、プレイ動画でも探して見てみるといいだろう。特にゲームを制作したいと考えている人なら一度はプレイしておくべき作品だと思う。

ちなみにイストワールはフランス語だが、この単語にあたる英語は「history」だ。”history”の語源は”his story”であり、ここでの”He”は神を表す。イストワールの登場人物たちが、それぞれ神であり英雄であることを考えれば、まさにイストワールなのである。

 

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