ライター稼業をしているといろんなことを勉強せざるを得ないのだが、その中では自分の不勉強さに恥ずかしくなることも多い。
決して自分では世間知らずではないと思っているのだが、知らずに損をしたり恥をかいたりすることが多かっただろうことをいくつか紹介しようと思う。
とりとめない内容となるが許してほしい。
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ユニットバスとトイレは関係ない
私が駆け出しの頃、住宅リフォームの記事を書いていたときに学んだことのひとつ。
ユニットバスというのは、基本的には「床・天井・壁が同一のユニット材によって密閉された浴室」を指す言葉らしい。それによって、断熱効果や水漏れ防止効果を高めることができる。そして、ユニット材は規格がほぼ決まっているので大量生産が可能で、現在はオプション機能を充実させていてリフォームでは大人気である。
ちなみに、浴室+洗面台を「二点式ユニットバス」、
浴室+洗面台+トイレを「三転式ユニットバス」と言う。
トイレにもユニットを使っているところがマンションなどでは多いが、こうしたものはユニットトイレと言われることも少なくない。
いずれにしても「ユニットバス」と言われてトイレと浴室がひとつだと考え、賃貸選びで何度も除外したことがあるのは勿体なかったのかもしれない。
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「薬用」という言葉の意味
いろんな商品に「薬用」という言葉がつくのだが、こうした前置きがついているのは医薬部外品と呼ばれる商品である。
この「薬用」をつけるためには、厚生労働省が認可した薬用成分が含まれている必要があり、逆に言えば薬用成分に「薬用」の根拠があるのであり、商品についているわけではないことに注意しなければならない。つまり、薬用成分の配合量が問題なのである。
ちなみに、私の経験から言わせてもらえば、シェービングクリームは薬用を選ぶべきだ。若いうちはいいのだが、歳を重ねてくると薬用でないと荒れやすくなる。
薬用成分はグリチルリチン酸ジカリウムやイソプロメチルフェノールなどがあるのだが、どちらも含まれていないものは「薬用」の二文字がなく、価格も安い。個人的にはどちらも入っているSchickのものがオススメだ。DHCにもそうした商品はあるが、Schickの方が何となく男らしいので好きだ(若干イラストがアレだが)。
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ちなみに、これから言えば、育毛剤と薬用育毛剤は全然違うことになる。
育毛剤とだけ表示されているものは、「育毛効果が理論上ある」というものにすぎず、実験によって再現性が認められていないものも多い。薬用育毛剤はその点ちゃんと効果がある。育毛剤と発毛剤とでは、どこに働きかけるかが違うのだが、混同されていることも多い。
価値と品質は詳しく聞かないとわからない
昔、バイク用のヘルメットのレビューを頼まれて書いたことがある。
そのヘルメットについて調べるわけだが、読めば読むほど欲しくなるのである。
フルフェイスのヘルメットだったのだが、軽さへの追求、安全性の確保、そしてフルフェイスでありながらも視界をどこまで確保できるか、そして直接風を受けるため空力をしっかり考えて作られたデザイン、細部にまでこだわりをもって作られているのである。だからこそ価格が数万円もするのである。
私が妻と一緒にショップをめぐると、妻は大抵こうした商品に「何でこんなに値段が高いのかわからない」と言うのだが、知らなければきっと私もこう言っていただろう。メーカーの方が聞いていたらかわいそうだ。
年齢相応の情報誌は読んでおくべき
私が最近思うのは、年齢相応の情報誌はやはり読んでおくべきだ。
下世話な情報が多いのも確かなのだが、知らないことで長期に渡って損をする内容も非常に多いと思うのである。
たとえば、私の例で言えば髪型をきれいに見せるための方法はもっと早く知っておくべきだったと思うし、スキンケアやファッション、ブランドについても知識があればよかった。
私の思春期はほとんどパソコン雑誌やラノベ、マンガばかりを読んでいたために、その時期にもっと知っておくべき情報が欠けていたと感じる。我が家では両親もそうした雑誌(年代は違えど)を買ってくることが無かったために、その分野に関して関心が欠落していたといわざるを得ない。
かえって、小学●年生やコロコロ、ボンボンを購入していた小学生時期はその年代にふさわしい知識に溢れていたと感じる。
今後、歳もとっていくのであるが、年齢相応の情報はしっかり仕入れていきたいと改めて思うのである。特にスキャンダルなどの情報は要らないのだが、お金に関することや、老化への対処や健康法など、知りたいことをまとめてくれる情報誌は非常にありがたい存在である。ネットで調べられるのはあくまで関心の範囲内なので、そういった自分の限界を超える情報源は必要である。
そういった面では、新聞もぜひ読もう。読者の皆さんにもこうしたことはオススメしておきたい。