今年は日本バレーの正念場

バレーボール 2016年 06 月号 [雑誌]
日本文化出版 (2016-05-14)

オリンピックの世界最終予選が始まっている。

昨今はいい話題が正直あまりないバレーボールなのだが、今年はバレーボール人気のためにも正念場であると言えるだろう。

代表チームが強いスポーツは人気が出るものだが、今の人気スポーツの位置で言えばどうしてもバレーボールはかねてほどの位置ではない。これは代表の強さや注目度が影響しているのは間違いない。

女子はロンドンでは銅メダルだったとしても、今のチーム力は正直世界のトップ10にギリギリ入るというレベルである。ましてや、目を引くような選手も少ない。スーパー女子高生だった木村沙織も気づけばピークを過ぎた感がある。総合力では世界トップレベルの選手なのは間違いないが、ユーティリティーすぎて必殺の武器とは言い切れない。

女子バレーの火の鳥ジャパンは、どうやって点を取るかということを研究していかなくてはならない。最終予選の相手はそれほどブロックのレベルが高くない。本当にしつこいブロックができるのはイタリアくらいのものだ。なのに、今まで4戦見てみて、正直凄みにかける。このパターンは得点する、というような安心感がない。キム・ヨンギョンのバックアタックのような怖さが無いのである。

男子はもっと状況が厳しい。オリンピック本選に出られるかどうか、そのレベル。一番の問題はやはりミスの多さだと常々感じる。数値ではどうかわからないが、サーブミスが目立つ。「目立つ」というのは「多い」というのとは違う。入れてほしいところで入れられない、そういう「目立つ」である。世界と比べて特筆すべき特徴は正直言ってないのだから、ミスを減らすことが大切だろう。技術的には平均点は高いと思う。格闘ゲームで言うバランス型は、相手のペースに飲まれないことが大事である。「龍神ジャパン」はあまりにも名前負けしている気がする(龍神の主将が「ゴリ」って・・・)のだが、本当にそれだけの怖さをもってほしいものだ。

個人的には石川は過去の日本バレーで最高の才能があると思う。問題はそれをどう使うことができるか。本当に影響力のある選手にならないといけない。そうでなければ日本バレーは変わらない。そのためには実績とカリスマを身につけてほしい。今回のオリンピックはそのための経験を積めるかどうかがかかっている。

今はバレーボールマンガの「ハイキュー!」がノッているから、バレーボールに関しては非常に追い風がある時期である。ぜひ、バレーボールで日本中を興奮させてほしい。ビジュアルで喜ばせるより、バレーボールで喜ばせるのがプロのバレー選手の務めなのだから。

ぜひ、男女ともオリンピック出場を決めてほしい。そして、Vプレミアリーグを大々的に宣伝してあげてほしい。

ハイキュー!! 21 (ジャンプコミックス)
古舘 春一
集英社 (2016-05-02)
売り上げランキング: 136

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です