雨の降らない沖縄にヘリが降る

沖縄の嘉手納基地所属のHH60ヘリが沖縄県内に墜落した。

オスプレイ2台の強行配備が完了し、残り10台を岩国基地から動かそうとしていた矢先の出来事である。世界一危険といわれるオスプレイは事故率も高く、事故時の損害補償の額も非常に大きいことで危険と評価されている。そして、世界一危険な普天間基地は住宅地のど真ん中にあり、もしもの事件があった場合の被害は他の基地とは比較にならないといわれている。

「もしも」オスプレイが住宅地に墜落したら。人々の不安は募る。

事故率の高さが危惧されていないHH60ヘリですら、何度か事故が起こっている。沖縄県内で起こっている米軍機の事故は、戦後から年に1回以上のペースで起こっているという。住民たちも怒るわけである。

友人の話だと、沖縄のジュンク堂書店には「日本国憲法」に関する棚と「防衛白書」の棚が目立つところに出来上がっているという。こんな地域は日本広しと言えども沖縄だけではないだろうか。安倍政権の主要テーマである国防問題は、沖縄県としてはその理念が許容されないテーマなのである。実際、沖縄において参院選で自民党は負けている。

沖縄では今年は梅雨も短く、少雨で、台風も少なく、非常に暑い夏になっている。

雨水は天から降ってこなかったが、火の元であるヘリが降ってきたのだから何ともやるせない。しかも8月は2004年に沖縄国際大学の敷地内に一度米軍の基地が墜落している嫌な思い出のある月でもある。原爆が広島や長崎に落ちた月でもあり、戦争が終わった月でもあり、否が応にも戦争の爪痕を感じる月である。そこに今回の事件が起こったのは何かの偶然だろうか。きっと8月15日には終戦記念日として何かしらの式典が行なわれ、一方東アジア諸国の中には独立を記念しながら対日感情が膨らむ国も出てくるだろう。暑いだけではなく、何とも嫌な月になってしまった。子供のときは8月は夏休みであり喜ばしい季節だったが、今となっては様々な感情がまとわりつく、精神的に不快指数の高い季節になってしまった。

沖縄の反発感情は今、おおいに燃え盛っている。

政府は今、火消しに躍起になっている。

火の用心、マッチ一本火事のもと。

 

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